ぽんちゃんがお腹にやってくるまで②
前回のお話のつづきです。
結論からいうと、戦歴(2017.9~2018.3)は
- 採卵→2回(1回目は全部空胞で全滅、2回目で3個の胚盤胞を凍結)
- 移植→2回(1回目はかすりもせず)
でした。
◆治療の前提
通院していたのはこんな病院でした。
【病院自体について】
- 地元で徒歩10分
- 休日は平日1日、日、祝日
- 基本的に院長が1人*1
- 先生は気性も口調も優しい。強制もなく、こうしたら?というスタンス
- 通院回数は少なめ(採卵・移植前2回、採卵・移植日、採卵・移植後1回)。*2
→通院中、不快さや苦痛を感じたりがなかったので、ほぼノーストレスでした。
もちろん、他の病院と同じく予約があっても時間通りに診てもらえることは少なく、待ち時間も長かったですが。
【病院の治療方針】
- 誘発の方法は低刺激~高刺激まで、患者の特徴や希望に合わせて選択可能
- 40歳未満は胚盤胞→全胚凍結を推奨。希望すれば初期胚も可。
- 移植は自然周期、ホルモン補充周期が選択可能*3
- 希望したら漢方薬(クラシエかツムラ)を処方してもらえる*4
- その他はシンプルイズベスト。移植時の胚盤胞のAHAもなし*5。
→方針はスタンダード。今思うと、卵のデキが一番重要というスタンス。原因が卵だけじゃなかった場合、たぶん行き詰まった可能性があるかなあ。
◆いざ、採卵
刺激方法は、AMHは年齢よりやや高いほうなので、アンタゴニスト法を選択し、自己注射で卵胞を育てました。
▼1回目の採卵
9月に実施。上記の通り全滅。左右で20個の卵胞が育っていたのですが、トリガーの点鼻薬(ブセレキュア)が合っていなかったのか、遺残卵胞ばかりだったのか。
次回はトリガーを変えて挑むことに。*6
▼2回目の採卵
2ヶ月おいて12月に再実施。
トリガーをhcgに変更。
無事に17個採卵。
全部を体外受精にして、13個受精→3個胚盤胞(4AA、4BB、4BC)に何とかなりました。
年齢の割にはビミョーな成績だったのがちょっと残念。
成績を見せてもらったときに、なぜか何となく4BBが行けそうな気がしました。
トリガーがhcgだったのでOHSSになり、採卵後しばらく経って腹痛に苦しみました。
◆ここまでのまとめ
体外受精では、これまでとは違い、桁違いに医療費がかかり、結果が数値によって可視化されるようになりました。
まるで試験を受けて、合格発表を待っているような感覚でした。
その反面、新たなことにチャレンジしているという高揚感があり、目指すものも明確になったので、停滞感が消えてその分は楽になったと思います。
ただ、自分の努力では、どうすることもできない部分も多く、そういう「絶対のない世界」があることを改めて痛感しました。
余談ですが、1回目のトリガーが効かなかったと思われる件は、フレアーアップが起きづらい体質だったり、鼻炎だとダメなことがあるようです。
次回に続きます。
*1:たまに雇われ医師がいるときがあるけど、私は院長のみ
*2:これは、院長が「通院しているのは仕事を持っている人が多い。不妊治療でキャリアを諦めてはいけない」という考えによるようです
*3:でも休みが多いからだいたいホルモン補充になってしまう
*4:1回目の採卵後に温経湯、移植に向けて当帰芍薬散と柴苓湯を服用してました
*5:何で?と培養士さんに聞いたところ、効果があるという論拠がないし、うちは胚盤胞を殻のギリギリまで大きくしているから実施しない、とのこと。素人考えですが、徒に力のない胚盤胞に対してAHAをして着床しても流産してしまうから、という面があるのかも、と思います
*6:採卵費用はほぼ戻ってきたけど、自己注射代で沖縄旅行に行けたな~、とか何度も考えてしまいました